原価の話題で炎上した前澤社長の言葉から「服を買う意味」を考える

コラム・豆知識

「約1万円の服の原価は約2000~3000円」

これは、前澤社長が炎上した原因となった発言ですが、この時に冷静になって考えたいことは「服を買うことは資産運用においては損失要素が極めて大きい」ということです。

問題の炎上ツイート

本人のツイートは消されていますが、ネット上ではずっと残り続けます。

前澤社長を叩いても状況は変わらない

業界のトップに位置する人間がそういうことを発言してはいけない、というのは最もですが、消費者目線でいえば、今一度、冷静になって考えないといけない部分です。

服の価値は、定価の2~3割。

つまり、ぼくら消費者が一万円の服を買った時、その内訳はこんな感じになります。

【一万円の服を購入】
・服代:2000円~3000円
・人件費/場所代など運営コスト:7000円~8000円

これがアパレルの実体です。

服を買うことは大きな損失を伴う

資産運用の視点で見た時、「服を買う行為」は「大きな損失行為」でしかありません。

なにしろ、1万円を使って、実質2000円~3000円のものを買っているのだから、こんなバカな話はありません。

しかも、その服をきちんとたくさん着ていって、十分に満足したなら良いですが、「買ってはみたもののあまり着ずにいらなくなった」となったら、これはもう最悪です。

たとえ1万円くらいの服であっても、オフハウスなどの中古販売店での買取価格は良くて数百円。オークションサイトで売っても、良くて1000円ちょっとだからです。

つまり、結論として、服を買うと資産運用としてはこういうことです。

1万円で買ったものは数百円~1000円ちょっとにしかならない

1万円の服を買った瞬間に-9000円くらいの損をすることになる

なんてクソみたいな錬金術なのでしょう。

ファッションアイテムの購入は、これくらい損をさせられる取引となっているのです。

きちんと欲しい服を厳選することが大事

いらない服を買うことは、ただ闇雲にお金を浪費するだけの無駄な行為です。

たとえるなら、購入したガソリンを、すべて車のアイドリングで消費してしまうくらい、無駄なことです。

服を買う時は「着るかどうか」をまずチェック。そして買ったなら、きちんと着て、十分に使い倒すことが重要です。

もし、「着なさそう」と少しでも思ったなら、絶対に買わない方が良いです。でないと、損をする可能性のほうが十分に大きいです。